【社長通信】3Kの弊害
真っ先に企業で削減の対象となるのは、
3K・・・K(交際費)、K(広告費)、K(教育費)である。
その中でも三番目の教育費はある意味、投資効果が見えずらいが故に
致し方ないような気もするが、
その中でも未来永劫削ってはならないものは
“経営人材の育成”費用だと思う。
“経営人材の育成”費用を削減した状況になると、
秩序を重んじた秀才型経営者ばかり生まれ、
お行儀がいい経営者が生まれていく可能性があることに危惧する。
経営管理のプロセスに固執するあまり、マニュアル通りで
変化の本質に対応しづらくなっていくような気がしてならない。
一方創業経営者は(すべてとは言い難いが)
目的のためには手段は選ばない癖がしみ込んでいるので、
状況変化にスピード重視で直観が働き、対応できる気概があるように思う。
どちらがいい悪いではなく、
“操業経営者”から“創業経営者”への脱皮を図ることが急務である。
創業DNAは生まれ育った環境等も違うので
なかなか意識が身に付くものではないと思いますが、
若い年齢者を対象に、早い段階からこういった事に取り組む企業の姿勢が必要に思う。
どうしても日本企業は“まだ早い”という言葉が先行し
現在でも、育つ環境機会が少ないので
これをいち早く取り組んだ企業こそが
10年後の命運を分けることにつながるだろう。